バルトーク 弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽

ショルティ&シカゴ交響楽団 1989年デッカ
弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽は、ハンガリーの作曲家、バルトーク・ベーラの代表作のひとつ。一般的に『弦チェレ』と略されます。
バルトーク 弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽

ハンガリー出身の作曲家バルトークは、20世紀前半を彩るようなオーケストラの名曲をいくつも残しています。
「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」は、その中でも代表的存在といっていいでしょう。
【特徴】
その題名が示すように、弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ)、打楽器(木琴、スネア付きドラム、スネア無しドラム、シンバル、タムタム、バスドラム、ティンパニ、チェレスタ)、そしてピアノを用います。
几帳面な性格のバルトークらしく、総譜上には楽器の配置位置が明確に指定されています。
それによれば弦楽器群は弦楽5部を2つに分けて指揮者の左右に対向配置し、中央にその他の楽器が配置されるように指示されています。
バルトークの他の作品同様、総譜には厳密な演奏時間指定(第1楽章6分30秒・第2楽章6分55秒・第3楽章6分35秒・第4楽章5分40秒で全曲は25分40秒)がありますが、多くの録音は28分から30分程度で演奏しています。
チェレスタが楽器編成に入っている理由としては、バルトークが民族音楽の研究に没頭していたときに接したインドネシアのバリ・ガムランによるものだという説が最有力です。
確かにこの作品で頻用されるチェレスタは、インドネシアの雰囲気をかもし出してはいます。
起伏に富み、ハンガリー色を効果的に用い、バルトーク固有の乾いた情感をうまくいかしています。
(なお、チェレスタとは鍵盤をそなえた打楽器のこと。)
ハンガリー出身の指揮者ショルティとシカゴ交響楽団による演奏は、この曲の個性的な在りかたをくっきりとした輪郭で描き出しています。
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